doremi works

新しい景色がみたい

ペーパードライバー②

前回の①に引き続き。

さて、どこで車の練習を頼もうかと悩む。

夫とは絶対ケンカになるのはわかっていたのでお金を払って教えてもらうことを決めた。

 

なぜ運転がネックかというと2点ある。

我が家が旗竿地なのである。

バックで通路をはいっていき、そこから切り返して駐車場にいれる。

運転の慣れた人でも、一度目は目の錯覚にやられる形状をしている。

一度目はきっついとおっしゃるが、2度目はみなさん楽々と駐車場にいれれるのだ。

運転が出来ない私にはかなりのハードル。

 

もう一つは家をでて大通りに出るまでに、細くて長い道を通るのだが、これまた一方通行ではないのだ。反対から車がくると、鬼バックをしないといけないのである。

 

私にとって家を出ること、帰ることが一番の難関なのである。

 

ということは、家に来てくれて、家の車で教えてくれるペーパードライバー講習の一択しかない。

検索すると≪女性とシニアに優しい≫とうたってるペーパードライバースクールがあったのでそのスクールで決めたのだ。

 

講習を受けたのはかれこれ7・8年前なので詳しい練習の内容は覚えていない。

けれど1回目の講習で、先生がかなりびっくりしてる様子は忘れられない。

 

『ハンドルの回し方を旦那さんに見せてもらってください』

 

これって、初歩の初歩も忘れてるし、免許とりなおししかないってことではないか。

緊張で体中が筋肉痛になったのを覚えている。

先生も、よく根気強くつきあってくれたものだと思う。

 

しかしプロは素晴らしい!

そんな私でも、家から出れて、帰ってこれるようになったのだ。

駐車場の入れ方、ハンドルを切るタイミング、目線など細かく教えてくれたのだ。

実際の保育園でも駐車場の練習もし、目的のスーパーでも駐車できるようになったのだ。

 

だけど運転しててもちっとも楽しくない。常に事故をおこして車がひっくり返るのではないかとドキドキして運転する。保育園に送り届ける、買い物ができるだけで、エンジョイカーライフとは程遠かった。

 

そんな私でも半年ほど乗った日。

こどもが事件をおこした。

保育園に向かう中、暴れだして、チャイルドシートを飛び出し、運転席にやってきて、ハンドルを掴まれたのだった。